こんにちは、Sivさん!

Translation by Martin Fausa. Written by Pamflett
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Siv Støldal is a frequent collaborator of Pamflett, by making textile items for Bergen Art Book Fair, such as the rainproof totebag made with surplus materials and the beanbags made for lounging with artists' books during the scattered events of BABF 2020–2021.

At Tokyo Art Book Fair we have invited Siv to make a t-shirts workshop with Pamflett, in collaboration with Hand Saw Press and RISO Kagaku Inc. in Tokyo.
Visit sivstoldal.com and tokyoartbookfair.com

Siv by her home on the island of Tyssøy. Photo by Synne Sofi Bønes

こんにちは、Sivさん! あなたについて少し教えてください。

私は、アートとファッションの両方を活用するファッションデザイナーです。人の服との関係を調べることに興味があって、それでコンセプトやコレクションを作り上げています。 

私はコンセプト重視のデザイナーですが、日常生活のために服を作るのも好きなんです。

ワードローブの研究と、服装に関する人々のインタビューに基づいて作品を制作しています。私たちはどのように服装の規範に従うのか、どのように服装をを選ぶのか、そしてその理由は何か。  それぞれの個人的な話を通して、私たちが共感できる普遍的な部分も見えてくるので、とても興味深いと思います。私は今、「New Life Dressing(新生活の装い)」というプロジェクトに取り組んでいます。6つのカプセルコレクションを通して、服装が人生の変動においてどの程度の影響力があるのかを調査しています。これに対して、プロジェクトはインタービューで語れる人の経験やストーリといった内容に基づいています。


ノルウェーでメンズテーラーの訓練を受けた後、セントラル・セント・マーチンズでメンズウェアの修士号をとるためにロンドンに引っ越しました。それ以来、ロンドンに10年滞在して、2000年に自主ブランド「Siv Støldal」を立ち上げて、徐々に規模を拡大してきました。色んな工芸技術、珍しいリサーチ技法、そして野外インスタレーションなどを自分の作品に取り入れるのが大好きです。例えば、ウールをフェルト化したり、インスタレーションでノルウェーの野原に一連の案山子を設置したり、建物をコートに包んだりしたことがあります。

Photo by Synne Sofi Bønes

出版とあなたの関係は?または、あなたにとって「出版」というのはどのような意味を持つのでしょうか? 

出版との関係は、ファッションや自分の仕事と結びついています。私のプロジェクトでは、リサーチが重要な役割を担っているので、テキストを出版する機会があれば、何かを伝える機会も伴っていると思います。ネックラベルや、洗濯表示、または下げ札にプリントされたテキストを見るたびに、「出版したい!」と思ってしまいます。そして、マスコミや 買い手向けにコレクションを紹介するルックブックのテキストや写真を作ります。プレスリリースは、いつもジェームス・アンダーソンと組んでいます。彼は、私の最初のコレクションからすべてのテキストを書いてくれています。私は、自分と同じような経歴の人と一緒に成長していけるような、長い仕事上の関係が好きです。以前は、よく印刷のルックブックを作ってました。片面はいつもポスターで、もう片面には全てのルックやコレクションに関するテキストを。ここ数年は、みんながデジタル版を好むようになったので、PDFだけを作っています。しかし、印刷のルックブックが恋しいので、東京アートブックフェアを期にリソグラフの印刷機でポスターを印刷するという、Pamflettのプロジェクトに参加できてとても嬉しいです。

お仕事はお客様の案件が多いようですが、他にどのようなアートプロジェクトを行っているのかも教えてください。 

ロンドンに住んでた頃は、10年間に洋服を国際的に販売したり、ロンドンやパリのファッション・ウィークでコレクションを発表したりしました。新しい視点を求めていたので、ノルウェーに家族を連れて帰ってベルゲン沖の小さな島、ティソイに引っ越しました。そこの、私の家族が代々所有していた1860年製の木造住宅に住んでいます。島には100人ほどが住んでいて、隣の島と本土と橋でつながっています。ノルウェーに戻ってから、コミュニティや自然、コラボレーションなどに関心を寄せるようになりました。プロジェクトの幅が広くなって、現在の私の活動や自主ブランドは、長期にわたるリサーチプロジェクトと、様々な工芸や産業とのコラボレーション、天然染色プロセス、ナチュラルテック素材などの探求を中心にしています。

コレクションを卸売りしていましたが、コロナ禍や多くのファッションショップの閉鎖によって、しばらくはお蔵入りになっていました。しかし、これをきっかけに、受注に対応するオーダーメイドのサービスを提供する機会ができました。これはとても楽しいことなので、今後も続けていきたいと思っています。ギャラリーで作品を展示したり、アーティストやパフォーマーとのコラボレーションも多く行っています。アートワークとリテールをどのように組み合わせるかにとても興味がありますし、これは卸売りを再開しながら探っていきたいと思います。

Photo by Synne Sofi Bønes

最近、取り組んでいるアートプロジェクトはありますか? 

最近は、市議会からアーティストワーク助成金を受賞したので、とても嬉しく思っています。これで、来年は自分のスタジオでほぼフルタイムで「New Life Dressing」やその他の様々なプロジェクトに取り組めることになりました。今、「Who Are You Wearing」というプロジェクトに取り組んでいて、古着のシャツにまつわるストーリーを調査しています。また、来年はいくつかの展覧会やアーティストとのコラボレーションが予定されています。そのひとつが、山本清史さんとのコラボレーションです。彼はベルゲンを拠点として活動する、日本とブラジルの国籍を持ったテキスタイル・アーティスト、そしてパフォーマンス・アーティストです。

今回の東京アートブックフェアには、Pamflettのコラボレーターとして参加されていますが、Sivさんにはもうひとつ、日本との接点があるようですね。それについて教えてください。

日本とは強いつながりがあって、深い感謝の気持ちを持っています。日本のショップは、最初のコレクションから私のブランドを取り上げてくれたので、大きなサポートにになりました。これは私にとって素晴らしい経験でしたし、このように認知されることによって自分のブランドを築き上げてデザイナーとして生きていけるような励みとなりました。今後は、私の東京のエージェントであるゼニヤ・インクと共同でカプセルコレクションを発表します。日本の素晴らしいコンセプトストアとの関係を構築する機会が増えるのがとても嬉しく思います。

Photo by Siv Støldal

Since I moved back to Norway I have also started many collaborative projects: 

I am also one of the initiators of Kiosken; a studio / co-working / gallery and project space in Bergen, Norway. Within this space, we bring together artists and designers to create unusual collaborations and inspirational meeting points. This is where I have my studio.

kiosken.studio

And recently, I have started Bioregion Institute and BiodesignLab with a group of Architects, product- and furniture design companies; a space focused on developing sustainable and biodegradable material research, with the aim to replace fossil materials in interior products, textiles and building materials.

bioregion.institute